畠中恵:「しゃばけ」
予約してまでして読んだ割には…。江戸の情緒でいえば宮部にはるかに及ばず、鮮やかなキャラクター性やけれん味溢れる冒険活劇としては加門のほうが面白みがあり、恐らく売りでもあろう妖怪物の怪の類いにおいては、(当然のことながら)京極の薀蓄の上をゆくものではない。ネタ的には好みな筈なんだがな…きっと文体とか話の持っていき方が好みじゃないんだろう。
乙一:「ZOO」
乙一:「小生物語」
乙一:「死にぞこないの青」
横溝正史:「鬼火」
道尾秀介:「背の眼」
乙一他:「七つの黒い夢」
森博嗣:「フラッタ・リンツ・ライフ」
クサナギは外側から見るほうがわかりよい気がする。素直に見れる気がする。きっとそのほうが生々しくなくてよいんだろう。
松浦寿輝:「幽」
乙一:「石ノ目」
相変わらずホラーなのに切ない。「石の目」はかなり早い段階で正体が読めていたものの、引き込まれるような筆致が心地よい。「はじめ」はちょっと他でお目にかかったことのない話。幻覚との心の交流がほんのり切ない。「BLUE」で不覚にも泣いた。
宮部みゆき:「あやし」
乙一:「天帝妖狐」
なんだろうね…ホラーなのに、妙に哀しかったり切なかったりする話を書くねこの人は。妙な人だな。
長野まゆみ:「鳩の栖」
もう長野は読めないかと思ってたが…。このなんとも言えない空気と距離感が好きだなぁ。
森博嗣:「ナ・バテ・ア」
なぜかずっとカンナミだと思ってた…キャラが違う気が。
宮部みゆき:「模倣犯」
あんま映画向けの内容じゃないような・・・どうやって2時間につまんだんだろう。頭ん中でピースがずっと中居君で参った。ヒロミとカズの最期で不覚にも泣いた。宮部の中では後味の悪いほうか。
宮部みゆき:「竜は眠る」
この人の話は読みやすいなあ。最後の最後でどんでん返しがくるかと思ったがそうでもなかった。
皆川博子:「冬の旅人」
珍しく途中で挫折。飛ばし読みしたけど最期まで主題がどこにあるのかよく分からなかった。“狂い”の表現が多すぎるのが気になってきた。
乙一:「暗黒童話」
目玉。筋を追ってるだけで楽しかった。ナンセンスグロだけどなかなかいい話。
岩井志麻子:「悦びの流刑地」
うーん・・・
皆川博子:「蝶」
詩は苦手だ。短編は好き嫌いにムラがあるなあ。
松浦寿輝:「半島」
ぐいぐい読み進めてしまう。が、意味がわからん。さっぱりわからん。にもかかわらず面白い。何が面白いのかもわからん。わけがわらかん。
森博嗣:「スカイ・クロラ」
森博嗣はダメだ。が、何故かハマってしまった。頭の中で散香が踊る様を空想する。それが楽しい。
森博嗣:「人形式モナリザ」
だから森博嗣はダメだ。ダメなんだ。
畠中恵:「百万の手」
「しゃばけ」待ちの一冊だったが、期待外れ。多分宮部あたりだったらもっと美味しく料理してくれたかも。
澁澤龍彦:「エロティシズム」
島田荘司:「切り裂きジャック・百年の孤独」
ジャックはメイブリックだと思い込んでるフシがある上に、仮にあれが作り物だとしてもキャラクタに魅力があるので、どうもこの犯人像に面白味を感じられない。ネタがネタだけに読み進めはしたけど、ストーリー的にどうかと。
皆川博子:「薔薇密室」
死の泉のほうが好みだ。何となく、叩き台なのかな?
皆川博子:「あの紫は」
心地よく死にネタ。いいかんじ。
綾辻行人:「眼球綺譚」
・・・微妙。
京極夏彦:「ルー=ガルー」
挫折。京極全てが肌に合うわけじゃないんだな、成程。
山尾悠子:「ラピスラズリ」
なかなかに読み進みにくくはある・・が、なにか・・ひっかかる。美しい夢。美しい幻。きっと何度か読まなければいけないのだろう。いつか、また。
心地よく死にネタ。いいかんじ。
綾辻行人:「眼球綺譚」
・・・微妙。
京極夏彦:「ルー=ガルー」
挫折。京極全てが肌に合うわけじゃないんだな、成程。
山尾悠子:「ラピスラズリ」
なかなかに読み進みにくくはある・・が、なにか・・ひっかかる。美しい夢。美しい幻。きっと何度か読まなければいけないのだろう。いつか、また。
加門七海:「蠱」
キモさ具合がイイ。”浄眼”が良かった。興味深くシンクロ。
「奇譚カーニバル」
「夢÷幻視13=神秘」
微妙。
「昭和文学全集31(澁澤龍彦)」
ねむり姫はなかなか。もう少し読むか。
キモさ具合がイイ。”浄眼”が良かった。興味深くシンクロ。
「奇譚カーニバル」
「夢÷幻視13=神秘」
微妙。
「昭和文学全集31(澁澤龍彦)」
ねむり姫はなかなか。もう少し読むか。
加門七海:「くぐつ小町」
現代モノよりもバッサリ異界で泳がせてくれるほうが好みだな、この人のは。
さくさくと興味深く。くぐつ小町とはよくいったもの、うまく繋げるね。すごい。
加門七海:「死弦琴妖変」
お江戸の冒険活劇。良いね。かずえもんのへどもど加減がなんとも。気軽に読める上に、何気に好みワールドなのが佳品。
現代モノよりもバッサリ異界で泳がせてくれるほうが好みだな、この人のは。
さくさくと興味深く。くぐつ小町とはよくいったもの、うまく繋げるね。すごい。
加門七海:「死弦琴妖変」
お江戸の冒険活劇。良いね。かずえもんのへどもど加減がなんとも。気軽に読める上に、何気に好みワールドなのが佳品。
加門七海:「環蛇銭」
相変わらずモチーフ自体は興味深い。が、なにか、齟齬を感じる。あれとこれとどれとそれをこき混ぜた感じか。長編は合わないのかも。
夢野久作:「死後の恋」
予想外に読みづらい。2・3本以外は読めず。
真崎建三:「貧血症気味の薔薇」
初見で選んだ本が悉く外れる。悲しい。魅力を感じられない。アン・ライスとどっちが先だ?
相変わらずモチーフ自体は興味深い。が、なにか、齟齬を感じる。あれとこれとどれとそれをこき混ぜた感じか。長編は合わないのかも。
夢野久作:「死後の恋」
予想外に読みづらい。2・3本以外は読めず。
真崎建三:「貧血症気味の薔薇」
初見で選んだ本が悉く外れる。悲しい。魅力を感じられない。アン・ライスとどっちが先だ?
以下、極個人的覚書
=============================================================
加門七海:「呪の血脈」
モチーフは非常に興味深いが、夢オチぽいのが納得いかず。宮地が鹿である必然性がよくみえない。
加門七海:「おしろい蝶々」
非現実、幻想、幻影・・・ただ言葉もなく。闇に浸した化粧刷毛のひと刷きが肌に馴染み、ひやりとここちよい。
京極夏彦:「どすこい(安)」
やはりシリアス路線でないと受け付けない、か(苦笑)
=============================================================
加門七海:「呪の血脈」
モチーフは非常に興味深いが、夢オチぽいのが納得いかず。宮地が鹿である必然性がよくみえない。
加門七海:「おしろい蝶々」
非現実、幻想、幻影・・・ただ言葉もなく。闇に浸した化粧刷毛のひと刷きが肌に馴染み、ひやりとここちよい。
京極夏彦:「どすこい(安)」
やはりシリアス路線でないと受け付けない、か(苦笑)
以下、極個人的覚書
=============================================================
皆川博子:「笑い姫」
どこが核なのかよくわからん。全体の流れに必然性が見出せない。前半は面白かったがなぁ・・連載ものは苦手かも。
藤水名子:「涼月記」
ハードボイルド活劇ロマン、ねぇ・・・この男の魔性も深い業も私には見えなんだが。女たちのありようもよくわからない。若かりし頃なら読めたか、失敗。
京極夏彦:「魍魎の匣」
面白い・・・が、何か釈然としない。良く仕組まれた展開だが何だか終始火サスかなんかを観ている感が否めない。京極堂が言うように後味は善くない。とにかく善くない。ハコ繋がりは面白かったが。
京極夏彦:「狂骨の夢」
ああこれは面白い。良く仕組まれてるしテンポもよい。何となく先読みできるものの細い糸がだんだんに寄り合わさっていく様がいい。前作は逆だったのが敗因か。しかしよくこれだけの人数を引きずりまわせるものだ。脱帽。
=============================================================
皆川博子:「笑い姫」
どこが核なのかよくわからん。全体の流れに必然性が見出せない。前半は面白かったがなぁ・・連載ものは苦手かも。
藤水名子:「涼月記」
ハードボイルド活劇ロマン、ねぇ・・・この男の魔性も深い業も私には見えなんだが。女たちのありようもよくわからない。若かりし頃なら読めたか、失敗。
京極夏彦:「魍魎の匣」
面白い・・・が、何か釈然としない。良く仕組まれた展開だが何だか終始火サスかなんかを観ている感が否めない。京極堂が言うように後味は善くない。とにかく善くない。ハコ繋がりは面白かったが。
京極夏彦:「狂骨の夢」
ああこれは面白い。良く仕組まれてるしテンポもよい。何となく先読みできるものの細い糸がだんだんに寄り合わさっていく様がいい。前作は逆だったのが敗因か。しかしよくこれだけの人数を引きずりまわせるものだ。脱帽。