融け崩れた美
2004年9月20日さてと、気を取り直して行きたいと思います。
まずは拍手御礼をば。
9月19日0時、3時に2件、10時に2件、14時、の皆々様方。
一旦途切れたとはいえ連日いただける拍手のお陰で下段は常に青一色です。ほんとにいつもありがとうございます。
そろそろ萌えもふやさねば、と気持ちだけはイッパイの管理人(汗)ぼちぼちがんばりたいと思います。どうもありがとう。
何気にへばり気味だった管理人、昨日は久々にお出掛けをいたしまして。
NHK大阪放送局の隣に大阪歴史博物館というのがありまして、今そこで「生人形と松本喜三郎」展って催し物があるんでございます。
「なまにんぎょう」じゃござんせん、「いきにんぎょう」でございますよ。何でも、幕末から明治にかけて盛んに行われた見世物興行に出された細工物のひとつで、まさに「いきている」かのように精緻につくりあげられたリアルお人形さん。「松本喜三郎」はその生人形を初めて出し物として出し、天才生人形師とされた人だそうな。
ひとをかたどったもの、人形ってすごい好きなんですけど。辻村ジュサブローとかホリヒロシとか、球体関節人形も好きだしいちまさんも好き。はては仏像も鑑賞用としては大好きで。
それでその、松本喜三郎が作ったものの中に多くの観音さまがいらっさいまして。木彫りや塑像の観音さまもそれだけで随分艶めかしいと私は思うんですけど、この松本某の観音さまは人の肌の色をしていらっしゃって、ちゃんと布でできた衣装と金属の飾り物をお召しなんですよ。もうまさに観音様がこの世に生きて下生されたかのような。うつくしいです。
そして生人形と呼ばれる所以の、そのお顔。髪は無論植えつけてあるのを結ってますし、瞼にはちゃんと睫毛まで生えてるんですよ。そいで軽く伏せた瞼からちょいと視線を流して後ろをご覧になってる。白い歯の零れる薄く開いた唇の艶なことといったら!鼻筋もすっと真っ直ぐには通ってないのですね。こう、くっと軽く歪んでる。その歪みがまたなんとも色っぽいのですなぁ。
上村松園画伯の「花がたみ」という絵をご存知でしょうか。物狂いの女性を描いた絵なんですがね、視線がものすごくおかしいんですよ。どっか焦点があってない。そいでこっちに向かって唇をゆるめるふうに微笑んでるんですけど、ぞっとする感じで魅了されます。ちょっとこの絵に通じるものを感じましたね。なんというか、ほんの僅かどこか崩れているほうが凄まじく美しいんですね。上村画伯は大をいくつつけても足りないくらい、好きな画家さんです。「花がたみ」は多分一番好き。初見でその場を動けなくなったくらい。
「生人形」はその精緻さゆえに人体模型や学術的な標本資料とされたりして博覧会に出展されたり、海外にも流出したのだとか。義足としても使われたというから、リアルさのほどが伺えるというもんです。日本人てほんとに手先が器用なんですねぇ。
十二分に堪能した管理人、土産になぜか図録ではなく「娘道成寺」で有名な清姫の手ぬぐいを購入。額に入れて飾ったらきっと素敵です。ええ。
関西にお住まいで興味を持たれた方、10月4日まで開催されているので一度いらっさってはいかがでしょう。
一応リンク貼っときますね。
大阪歴史博物館URL:http://www.mus-his.city.osaka.jp/
上村松園画伯とその子・孫三代にわたる作品を所蔵する美術館は管理人の膝元、奈良にあるのですが、いかんせん場所が悪いのとお安くはないのとでリンクはしません。でも、もしどこかで特別展などありましたらぜひいらっしゃってください。「花がたみ」以外もとても素敵ですので。
管理人、勝手にオススメいたします(笑)
まずは拍手御礼をば。
9月19日0時、3時に2件、10時に2件、14時、の皆々様方。
一旦途切れたとはいえ連日いただける拍手のお陰で下段は常に青一色です。ほんとにいつもありがとうございます。
そろそろ萌えもふやさねば、と気持ちだけはイッパイの管理人(汗)ぼちぼちがんばりたいと思います。どうもありがとう。
何気にへばり気味だった管理人、昨日は久々にお出掛けをいたしまして。
NHK大阪放送局の隣に大阪歴史博物館というのがありまして、今そこで「生人形と松本喜三郎」展って催し物があるんでございます。
「なまにんぎょう」じゃござんせん、「いきにんぎょう」でございますよ。何でも、幕末から明治にかけて盛んに行われた見世物興行に出された細工物のひとつで、まさに「いきている」かのように精緻につくりあげられたリアルお人形さん。「松本喜三郎」はその生人形を初めて出し物として出し、天才生人形師とされた人だそうな。
ひとをかたどったもの、人形ってすごい好きなんですけど。辻村ジュサブローとかホリヒロシとか、球体関節人形も好きだしいちまさんも好き。はては仏像も鑑賞用としては大好きで。
それでその、松本喜三郎が作ったものの中に多くの観音さまがいらっさいまして。木彫りや塑像の観音さまもそれだけで随分艶めかしいと私は思うんですけど、この松本某の観音さまは人の肌の色をしていらっしゃって、ちゃんと布でできた衣装と金属の飾り物をお召しなんですよ。もうまさに観音様がこの世に生きて下生されたかのような。うつくしいです。
そして生人形と呼ばれる所以の、そのお顔。髪は無論植えつけてあるのを結ってますし、瞼にはちゃんと睫毛まで生えてるんですよ。そいで軽く伏せた瞼からちょいと視線を流して後ろをご覧になってる。白い歯の零れる薄く開いた唇の艶なことといったら!鼻筋もすっと真っ直ぐには通ってないのですね。こう、くっと軽く歪んでる。その歪みがまたなんとも色っぽいのですなぁ。
上村松園画伯の「花がたみ」という絵をご存知でしょうか。物狂いの女性を描いた絵なんですがね、視線がものすごくおかしいんですよ。どっか焦点があってない。そいでこっちに向かって唇をゆるめるふうに微笑んでるんですけど、ぞっとする感じで魅了されます。ちょっとこの絵に通じるものを感じましたね。なんというか、ほんの僅かどこか崩れているほうが凄まじく美しいんですね。上村画伯は大をいくつつけても足りないくらい、好きな画家さんです。「花がたみ」は多分一番好き。初見でその場を動けなくなったくらい。
「生人形」はその精緻さゆえに人体模型や学術的な標本資料とされたりして博覧会に出展されたり、海外にも流出したのだとか。義足としても使われたというから、リアルさのほどが伺えるというもんです。日本人てほんとに手先が器用なんですねぇ。
十二分に堪能した管理人、土産になぜか図録ではなく「娘道成寺」で有名な清姫の手ぬぐいを購入。額に入れて飾ったらきっと素敵です。ええ。
関西にお住まいで興味を持たれた方、10月4日まで開催されているので一度いらっさってはいかがでしょう。
一応リンク貼っときますね。
大阪歴史博物館URL:http://www.mus-his.city.osaka.jp/
上村松園画伯とその子・孫三代にわたる作品を所蔵する美術館は管理人の膝元、奈良にあるのですが、いかんせん場所が悪いのとお安くはないのとでリンクはしません。でも、もしどこかで特別展などありましたらぜひいらっしゃってください。「花がたみ」以外もとても素敵ですので。
管理人、勝手にオススメいたします(笑)
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