七夕に降る雨
2004年7月8日夜になっても大して気温の下がってくれない関西の空はまだらに雲が出ていて殆ど星は見えません。天の川なんて尚のこと。子供の頃は随分見えた気がする星たちが見えなくなったのはいつからだったろうか。
今日、といってももう昨日だけど、七夕に降る雨を灑涙雨、涙をそそぐ雨というそうです。年に一度、離れ離れになった恋人たちのためにかささぎ達が星と星とのあいだを繋ぐ橋のかわりをしてくれる。それを渡って織姫と彦星は束の間の逢瀬をたのしむわけですが、雨が降ればかささぎは橋を渡せず、二人は逢うことも叶わず来年を待たなければならない・・・。
この話は有名ですが、灑涙雨、という言葉を知ったのは好きな漫画家さんの某作品でした。子供心になんて綺麗な言葉だろうと思いましてね。今でも七夕がくると今日は雨になるかしらなんて考えます。
主人公(男)が思いを寄せる相手(男。好きな女と無理矢理引き離された)に灑涙雨の説明をするくだりで、来年また逢えるなら羨ましいくらいだと言う相手に
「いいではないか、会えぬとも思いが通じておれば」
と言うシーンがあって、相手の男はすごく真っ直ぐで鈍感な奴でその時点で女のことで頭が一杯で主人公の気持ちなんかこれっぽっちも気付いてないんですよ。そんな男を励ましちゃう主人公の一方通行な気持ちがすご〜く切ないなぁって思ったんですが、私がこれを読んだのは小学生の時分・・・(汗)
今だに大好きで一番大事で小学生の私をして「死んだら棺に入れて一緒に焼いてもらう」と言わしめた漫画ですが、思えばあれがやおい道への入り口だったのかも。ううむ。
曇っていても雨にはなっていないので、星の恋人たちはかささぎの橋を渡って逢うことができたのかもしれません。
以下、極個人的覚書
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皆川博子:「死の泉」「朱紋様」
今日、といってももう昨日だけど、七夕に降る雨を灑涙雨、涙をそそぐ雨というそうです。年に一度、離れ離れになった恋人たちのためにかささぎ達が星と星とのあいだを繋ぐ橋のかわりをしてくれる。それを渡って織姫と彦星は束の間の逢瀬をたのしむわけですが、雨が降ればかささぎは橋を渡せず、二人は逢うことも叶わず来年を待たなければならない・・・。
この話は有名ですが、灑涙雨、という言葉を知ったのは好きな漫画家さんの某作品でした。子供心になんて綺麗な言葉だろうと思いましてね。今でも七夕がくると今日は雨になるかしらなんて考えます。
主人公(男)が思いを寄せる相手(男。好きな女と無理矢理引き離された)に灑涙雨の説明をするくだりで、来年また逢えるなら羨ましいくらいだと言う相手に
「いいではないか、会えぬとも思いが通じておれば」
と言うシーンがあって、相手の男はすごく真っ直ぐで鈍感な奴でその時点で女のことで頭が一杯で主人公の気持ちなんかこれっぽっちも気付いてないんですよ。そんな男を励ましちゃう主人公の一方通行な気持ちがすご〜く切ないなぁって思ったんですが、私がこれを読んだのは小学生の時分・・・(汗)
今だに大好きで一番大事で小学生の私をして「死んだら棺に入れて一緒に焼いてもらう」と言わしめた漫画ですが、思えばあれがやおい道への入り口だったのかも。ううむ。
曇っていても雨にはなっていないので、星の恋人たちはかささぎの橋を渡って逢うことができたのかもしれません。
以下、極個人的覚書
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皆川博子:「死の泉」「朱紋様」
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